ガン患者にQOLを！自らの罹患と大臣経験を経た問題意識と挑戦【前編】

自らの正義を全う　訪れる運命を受け入れる　坂口力の生き方

坂口の決意

坂口　まず免疫力にかけてみると。それでダメならダメでいいと。そういう思いがありました。そういう最終を迎えるというのががんになった私のひとつの結論だったわけですね。だから免疫療法をし、あとは緩和ケアをしてもらって、そして静かに引きえていくというのがやはり自分の最後のこれは場面ではないかと。そんな思いでですね、私は免疫療法を選んだ。

自らの正義を全うし、訪れる運命を受け入れる。それが坂口力の生き方。

共存

宮川　坂口さんはお医者様であり厚労大臣でありましたから色々な治療法とかご存知だったわけですけれども、一般の人はお医者様からこれって言われるとなんかそういう方に言ってしまうという感じですかね。

坂口　まあそうですね。やはり先生からこの方法で行けと言われると、いやそれは勘弁してください、これで行かせてくださいということはなかなか患者としてはいいにくい状況にありますね。

白石　私も身近な家族のものががんになってしまったんですけれども、先生のことはすごく100%信頼してるので先生のこと言われた通り、先生のことが第一だったんですね。でもネットなど色々自分なりに調べてみるといろんな情報が増えてきて、迷うんですよね。目の前にはすごく苦しんでいる家族、患者がいるっていう状況で。どうすればいいのかな、だから不安なんだけど、やっぱり頼れるのは先生しかいないっていう状況だったので、いろんな治療法があると安心ですよね。

坂口　そうですね。やはり色々な治療方法の組み合わせ、それによってですねＱＯＬということがございますけれども、

ＱＯＬ＝Quality of Life（生活の質）

坂口　生活をしていくためのですね状況というものが向上しないといけないですね。治療を受けながら家事をする、治療を受けながら子育てをする、治療を受けながらお勤めをする、と言ったこともですね可能な時代になってまいりましたから、そうしたことも含めてどうしたら副作用というものを一番少なくしていくことができるのかということをやはり考えないといけない。患者の立場、患者の受ける側のその副作用や痛みや苦しみ、そうしたことも考慮に入れて、この治療というのはやっていかないと本当の治療にならない。がん細胞が何個死んだということだけでは、これはその人の本当の人生をよりよくしていくことは出来えない。長生きをさせることも出来えない。

確かに10年の生存率伸びました、先日も新聞に出ていましたね。確かにそうだと思うんですけど、病気を持ちながらがんを体の中に持ちながら共存していく。そういう人が増えてきているわけですね。これからどういう治療方法でやっていくかということは、やはり患者の意見も取り入れてやっていくということになると思いますし、また私はそうあるべきだというふうに思います。

困っている誰かのために　新たな扉を押しひらく　坂口力という存在。

困っている誰かのために。新たな扉を押しひらく。それが坂口力という存在。

次回の賢者の選択リーダーズは、がんの告知を受け、外科手術を受けた坂口、しかしその後、がんは転移、迷いのなか坂口が選んだ免疫療法とは。さらに免疫療法をがん治療の選択肢として加えるべく立ち上げた免疫の力でがんを治す患者の会の取り組みに迫る。

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