毎日1,000通の手紙を読む!「お客さんの声は宝物」の誠実さ
株式会社壱番屋
創業者 特別顧問
宗次 德二
家庭料理の定番、カレーライス。チェーン化は難しいとの世間の常識を打ち破り、夫婦二人三脚経営で成功をつかんだ男がいた。「もう自分がいいと思ったことは、やっぱり社員の人にも味わっていただきたい」。海外合わせて1,000店舗以上にのぼる成功の秘密とは?
宗次和英辞書を引きまして、開花する、花開くという意味を開いたらブルームということでね、あ! ブルームシステムっていい名前だ、ちょっと格好良すぎるけどもこれでいこうと、新しいのれん分け制度になるんじゃないかなと。
蟹瀬具体的にはどういう制度なんですか?
宗次まず社員として採用させていただいて、店長職まで経験していただいて、それで最短、当時は2年勤めていただくという。今ですと平均4、5年というところになるんですかね。一番のメリットは、本人さんにとって出店ができるということです、もう一般の加盟店さんは全部打ち切っていますから、もう他に出店をする方法がないですから、それでCoCo壱番屋を出店していただこうという。
蟹瀬実際に私はやりたいんですという社員さん、たくさんいらっしゃると思うんですが、その中でこのシステムで自分の店を持てる方というのは何パーセントぐらいなんですか?
宗次そうですね、これも数字の取り方なんですが、採用からいきますと10パーセント未満です。ただ1カ月の試用期間というのを設けていますから、それから正採用。正採用した後で見ますと3割ぐらいですかね。
蟹瀬でも結構狭き門だってことですね。
勝厳しいですね。
宗次ええ。やはり妥協はお互いできませんからね。儲かりそうだからって、でも実際はやってみるとちょっと大変だなとか、いろんな理由があってね。
蟹瀬まあ、すぐ投げ出してしまうような人でも困るわけですもんね。
宗次そうですよね。1,000名近くいる社員、皆基本的には辞めさえしなければ独立ができるんですけども、やっぱり皆が皆できるわけではないんですけどもね。
蟹瀬そしてさらなる展開を進めていかれるんですよね。
勝これまでで個人商店で経営してきたカレーハウスを会社組織にし、フランチャイズチェーンを全国展開していきます。
1982年7月、株式会社壱番屋を設立。代表取締役社長に就任。94年、300店舗達成。全都道府県下へ出店した。そしてハワイ1号店、海外へ進出。98年6月、代表取締役会長に就任、2000年にはジャスダックに上場を果たす。
蟹瀬見ていますと、とんとんと拡大をしてきたという感じがするんですが、その中でカレー、先ほどおっしゃってましたね、うちのカレーが一番おいしいと、家で奥さまと作られた。だけどカレーのその辛さを調節できたりとか、それからご飯の量ですか?
宗次ええ。
蟹瀬そういうものも調節できるようなサービスを始められた理由というのはなんなんですか?
宗次ご飯の量でも大盛り、普通盛り、小盛りでは面白くないから、秤にかけて自由に盛り付けできますから、お皿は大きいのがありました。じゃあ、100グラム刻みで自由にお客さまのお望みどおりの量で提供できるようにしようと。全くのオリジナルで、これは一つのヒットでしたね。
蟹瀬首都圏へ進出された?
宗次はい。
蟹瀬そのへんのきっかけというのも教えていただけますか?
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