介護の実体験から社会課題へ。話題の介護業界に安定の枠組みをつくる発想とは?
株式会社アーバンアーキテック
代表取締役社長
川又 則夫
超高齢化社会、要介護人口の増加という社会問題と、ともなっての人材不足などで話題が尽きない介護業界。そのようなマーケットのなかで、月々の年金で賄える程度の金額で入居可能、というサービス付き高齢者住宅事業を営むアーバンアーキテック。入居者にも、働く方にも、そしてこれから社会へ出る若者の未来までも担う挑戦ができる、安定した品質とスケーラブルな仕組みは、どうつくられたのか?代表取締役社長の川又則夫に聞く。
川又そういった意味で、私たちのような会社がある程度の規模、規模感というものも非常に重要かなと。これからは企業として高齢者住宅の運営をしていくということの意味もそういったところにあると思っています。
なかには、70代の方が私たちの施設で働いていただいているという事実もあります。70代でも、まだまだ元気なお年寄りの方がいらっしゃって、働ける方がいます。そういった方々に働く場を提供するということも私どもの仕事だと思っています。これからのこの人材難のなかで、働ける意欲がある方、何歳でもそういった介護の現場で「ウェルカムですよ」ということですね。
自らの体験から社会の問題に気づき、解決のために愚直に立ち向かっていく。
それが、アーバンアーキテックの原動力。
川又マーケットがあって、しかもそこに困っている人がいる。自分たちが仕事をする意義がある。
川又が唱える、アーバンアーキテックの使命とは?
ドーキンズさて、番組では「Leader’s Choice」と題しまして、選択の基準、敬愛の人、賢者の文、この三つの中からカードで1枚を選んでお話しいただきたいと思います。それでは川又社長、お願いいたします。
川又はい。……「選択の基準」です。
蟹瀬どういう選択の基準をお持ちですか?
川又まず「そこにマーケットがあるのかどうか」ということが、非常に重要な基準になってきます。それに加えて「それが社会的な問題と、どう、関わってくるのか」ということがもう一つの基準になります。マーケットがあって、しかもそこに困っている人がいる。そこに自分たちが仕事をする意義があると思っております。
ドーキンズ今後の展開はどのようにお考えですか?
川又もちろん高齢者住宅をこれからも作っていくのですが、一方で障がい者のための住宅、これもぜひ作っていきたいと思っております。たとえば知的障害の方に私どもが運営する「ご長寿くらぶ」のなかで、お仕事を提供して、障がい者の方に働いていただく。そのことによって「障がい者と高齢者の互助システム」みたいなものを作りたいと思っております。
蟹瀬これからもぜひ、その方向で頑張っていただきたいと思います。今回はどうもありがとうございました。
ドーキンズありがとうございました。
川又ありがとうございました。
選択の基準
「そのマーケットは社会的問題とどう関わっているか」
ビジネスとしてのニーズがあるだけではなく、そのマーケットに困っている人はいないか…、社会的問題に目を向け、困っている人の目線でビジネスを展開する。
それが事業を起こす必然性であり、継続する意義になる。
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