(前篇)ボランティアを持続可能にすることで社会問題を解決!これが新しい支援の形


一般財団法人 大吉財団
理事長
山本 吉大

特選インタビュー

一般財団法人 大吉財団は2017年に理事長である山本吉大によって設立された災害支援、子ども支援を軸にした団体だ。災害時には行政では行き届かない被災者1人1人へのケアをするだけでなく、ボランティアメンバーが効果的に活動できるマッチングサービスを展開、さらにNPO団体の収益化支援なども行っている。山本が唱える、人の気持ちをつなぎ社会に貢献をする社会問題解決手法とは?

行政と民間のすみ分け

宮川 自治体の組織化と独立という、兼ね合いはどういうふうにされているんですか?

山本 やっぱり自治体というのは、ある一定のルールで公平・平等ということがありますので、個別で判断しづらい部分があるんです。でも一方で、やっぱり我々のような民間であると、現場に起きたことに対してどのように対応していくか、自分たちの判断基準とリーダーシップで判断できるということが、大きな違いだというふうに思ってます。ボランティアが災害現場に行ってやることの大きなすみ分けでいきますと、例えば自衛隊だとか警察だとか消防は、どちらかというと、公の土地、道路であったりとか、そういったところが守備範囲になって、我々ボランティアはどちらかというと、民有地。個人のお宅だとか会社さんだとか、そこに向けていきますので、行政はやっぱりその民間の敷地の中の話まであまり踏み込んで、自分たちで意見したり差配したりというのは、ちょっとそのルール的にも難しいですよね。

宮川 最初は公のところをやらなきゃいけないんですけど、実際に困ってらっしゃるのは、おじいちゃん・おばあちゃんだということですよね。

ドーキンズ それでも公平にやらなきゃいけない行政側は、それはルールでしょうがない部分もあるということなんですか?

山本 だと思います。

宮川 やっぱり何を優先するかという問題になると、行政を責めるわけにもいきませんし、その辺がちょうどうまく合うところなのかなっていう。

山本 ですからやっぱり、同時多発的にいろんなことを処理しないといけませんから、行政はどっちかというと、やはりその公共側ですよね。インフラであったり、公的施設であったりとか避難所であったりとか、そういったものをできるだけ注力してフォローしていくと。一方で、我々ボランティア側は、どっちかというとその私有地であったりとか、被災者一人一人をフォローしていくような役割分担というのが、一旦はすみ分けとしてはいいのではないか、というふうに我々も思っております。

大吉財団の取り組みについて、経営者や有識者の方はどう思っているのか、お話を聞いた。

(インタビュー:芦屋カウンセリングサロン代表 心理カウンセラー 奥出 久実さん)

奥出 人っていうのは、シミュレーションしているとすぐ動けますので、そういう形で災害が起こったときに大変だな、ではなくて即何ができるかな、何をしようっていう即戦力になるところが、すごく素晴らしいなと思ってます。

(インタビュー:株式会社ノーリツ 代表取締役社長 國井 総一郎さん)

國井 社会の課題を解決するとかいうのは、企業がやるべきことなんで、それは事業を通じて社会の課題を解決する、社会に貢献するっていうのはやっぱり、企業としてもやるべきだと思います。

(インタビュー:九州大学 ソーシャル・ビジネス研究センター エグゼクティブ・ディレクター 岡田 昌治さん)

岡田 本当に目指されているとこ。要するに、社会問題を解決するために、自立して持続してやってるっていうところでは、ムハマド・ユヌスさんが提唱される、ソーシャルビジネスと同じです。

山本の提唱する、ボランティア業界のビジネスモデルとは?

ボランティア休暇制度

宮川 90年頃でしたか、ボランティア休暇っていうものができてきまして、大企業の中にはそういった休暇で行きましょうみたいなことがありましたよね。ただそれをどうやってやっていいか分からないっていうことで言えば、多分そういった企業に対するアドバイス、みたいなものもビジネスとしては、ありそうな感じですね。

山本 そうですね。東京オリンピックもね、たくさんのボランティアがいるわけですよ。これを全部やっぱり費用で賄うというのが、行政側にも相当な負担になりますから。我々もボランティア休暇制度というものにフォーカスしまして、どちらかというと皆さん有給休暇で行かれてる方が多いんですよね。これは会社の一つの業務として、休暇を与えていってあげることで、行きたいんだけどっていうことを思っていらっしゃる方の後押しをすると。そういう我々は、ボランティア休暇制度のフォーマットを、会員さんにご提供させていただいたりとか、っていうようなところでボランティアに参加される方の裾野を広げると、ボランティアの量を増やしていくっていうことと、一方で質も高めていく。ここの両方を進めていくことで、社会の問題の解決というのは加速するんじゃないかと、いうふうに僕らは思ってます。

法人会員への取組み

山本 企業会員におかれましては、まさに企業様も被災される可能性もありますし、そこのお手伝いもさせていただくと共にですね、CSRだとかSDGs、国連が定めた期限目標を持った社会問題の解決と。大手企業さんとか、中堅中小企業なんかも、たくさんの社会貢献活動をやられてるんですけども、ほとんどは皆さん社員の方は、本業と社会貢献と両方兼任でやってらっしゃるんですよね。ですから圧倒的に情報も少ないですし、やれることも限られてると。そういったところを、一部我々が切り取って、外注というかアウトソーシングでやらせていただくと。そうすることによって、より質の高い社会貢献活動がその会社様も達成できると。そういうアウトソーシング的なものも、受託をしていくということをやってます。

宮川 ですから現場でのそういったアドバイスと、企業側へのアドバイス。そこには、やはりビジネスも存在するということですね。

山本 そうですね。

人の想いを集めて力に変えることで、社会をより良いものに変えていく。それが大吉財団が目指す社会問題解決への第一歩

後篇に続く。

※出演者の会社名・役職など掲載情報は、収録当時のものとなります。
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出演者情報

  • 山本 吉大
  • 1970年
  • 兵庫県

企業情報

  • 一般財団法人 大吉財団
  • 放送日 2019.01.14
  • 業種 
  • 災害支援
  • 所在地住所
  • 兵庫県神戸市中央区八幡通4-2-14トロア神戸ビル8階

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