成長を遂げる過程で顧客のニーズを掘り起こす元となった「2人の消費者」とは?!
株式会社マルカン
代表取締役社長
松本 幸彦
総合ペットメーカーとして成長を遂げ、2012年には全国の中小企業の中から経済的社会的に優れた成果を挙げている企業に贈られるグッドカンパニー大賞グランプリを受賞するなど、ペットビジネス業界のリーディングカンパニーとして業界を牽引し続けている。株式会社マルカンのリーダー、松本幸彦の成長戦略に迫る!
松本ハムスターの飼育容器。
蟹瀬これが?
松本はい。
白石すごーい!
松本これ見ていただくとですね、ここに回転車輪がこうついているんですけれども。
蟹瀬それで運動するのですね、ぐるぐる。
松本元々ハムスターっていうのは夜行性ですので、夜一生懸命動き回るんですけれども、それが飼い主さんにはわからないと。
蟹瀬確かに人間の方がその時寝ていますからね。
松本はい。何か面白いことがないかなということで、この回転するところにカウンターをつけたんです。何回転したかなと。
蟹瀬これちょっと楽しみですね。朝起きて、どのぐらい回っていたのだろうっていう。
松本そうです。3千回転したとか5千回転したとか、そういう笑いになるわけなんですね。
白石なるほど。「よく回ったね」みたいな。「よく頑張ったね」みたいな。これだったら飾っていてもすごくかわいいし、いろんな角度からハムスターも見られて、まさにハムスターの生態わかっているからこその……。
松本ハムスターの遊園地みたいなものでして。遊び道具もいろんなものを買っていただいてですね、横へ横へ広げていただこうと。実はですね、女性の視点を大事に考え出した商品が、こちらの商品なんですけれども。
白石これ、すごいですね。(笑)
蟹瀬すごく派手ですねえ。
白石宝石箱のようにキラキラしているのですけれども。
松本実はこれ電気がつきます。
白石電気もつくのですか?
松本はい。ちょっとつけてみましょうか。
白石うわあ!
蟹瀬きれいですね、これ。
白石幻想的というか何というか、ねえ。
松本こちらの商品は私共の開発者の20代の女性が考え出しまして。
蟹瀬なんかこういう水槽ってずっと僕らの世代は男目線で、なんか男が飼っているっていう感じで非常にスッキリしたものが多かったですよね。
松本はい、仰る通りなんですよ。
白石でも違いますからね、今の時代は。
松本女性がもっと観賞魚に、「魚を飼いたい」と、どうすれば楽しんで飼っていただけるかなということを考えて、できた商材がこういう形になりましてですね、ちょっと男共にはわからないかもしれませんけど。
白石社長、わかりませんか?
松本わかりません。
蟹瀬ちょっと僕もねえ、ここまで来たら……。
白石魚も見ますけど、このキラキラ感というんですかね、魚込みのこのキラキラ。いつまでも憧れがありますからね、女性は。しかも今の時代、こうデコデコっとしたものがはやっているので。
松本この前にずっと貼り付けたりとか、自分でデザインするというのが楽しいみたいですね。
蟹瀬これは何といっても、欲しい世代の人が開発をしているっていうところが強みですよね。
女性の視点から開発されたアクアジュエルン。開発者に話を聞いてみた。
北村女の子向けの水槽セットっていうのを何か考えられないだろうかっていうのから、市場にないものを作りたいなっていうのがありまして。私が実際小さい時に飼っていた時も、金魚自身はかわいいものなんですけれども、飼育用品は色がなくて、かわいいものではなかったですね。なので、小さいお子さんが見てかわいいなと思って、毎日眺めていられるような商品というものを作れたらなとは思いました。今回のデコレーション・シリーズは、生体のことを考えて水に溶け出さない製法で作っています。あと小さいお子さんが触るっていうので、角ですね、とんがっているところをきれいに全部研磨して、取り扱いしやすいようにはしています。小さい女の子がアクアリウムを始めるきっかけになって、金魚の良さとか、かわいさがわかって、そういう人口が増えたらいいなって、そういうきっかけにこれがなるんだったら、開発してとっても良かったなっていうのは思いました。
蟹瀬これだけいろいろ拝見すると、本当に商品開発いろいろなことをやっていらっしゃるなと思うのですけど、何を一番大事にされているのですか?商品開発の中で。
松本そうですね。やはり一番わかりやすい価格差。これは他社の製品、例えば競合商品に対して3割以上安く売れるか。もしくはですね、当然新しい商品を開発して、
松本世の中にない物を基点として、まず考えようということを大事にしております。
蟹瀬ただ安くするということは、やはり質を落として、安かろう悪かろうになる可能性がありますよね?
松本そうなんですよ。ですから質は落とさずに、どうすればそのニーズに合った価格差に持って行けるかというところをすごく考えて商品開発をしようと。
蟹瀬それはもう仕入れから、工場でのプロセスから、その辺全部そういう意味では、コストをかなりぎりぎりまでやっているってことですか?
松本もう徹底してやっています、はい。
蟹瀬開発している方、あるいは社長さん自らが街の中歩いていたりして「これだ!」っていうような閃きっていうのは、出てくるものなのですか?
松本出てきますね。例えば代表的な商品ですと、ベビーカー。
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