世界の足元へ「よろこびを敷きつめる」、創業百年を見据えた伸びしろはどこだ
東リ株式会社
代表取締役社長
永嶋 元博
兵庫県伊丹市、この町に大正時代に建てられ、今も尚保存されている建築物がある。95年前の1919年大正8年に創業した会社の本館事務所である。その会社とは床材などに使われる、国産リノリウムを日本で初めて製造販売した、東洋リノリユーム株式会社、のちの東リ株式会社である。東リの95年の伝統と確かな技術に裏付けられた製品の数々は、社会の様々な場所に使われている。5年後の創業百年に向けて、更に飛躍するべく経営戦略をはかる、東リ株式会社 代表取締役社長・永嶋元博に迫る。
永嶋国内の製造メーカーレベルで申し上げますと、塩ビ樹脂系の床材はシート系とタイル系のものがございますが、合わせて約40パーセント。タイルカーペットで約50パーセントと認識しております。
蟹瀬まさにトップメーカーと言って、間違いないですね。
永嶋製造メーカーとしては。
白石ということで今回は東リの床材タイルカーペット、その製造現場を取材してきましたので、こちらをご覧ください。
兵庫県伊丹市にある、東リ伊丹工場では主に床材のシートやタイルを製造している。床材シートの原材料は、このガラスと紙を混ぜたロール状のシートである。ロールシートの表面に塩ビの発砲ペーストをコーティングし加熱することによって、発砲ペーストが膨らみ、クッション性のある床材シートとなる。
伊丹工場製造課制作係CF工程主任・美馬本柄が何百色、何千色近くありまして、1色当たり1000メートル近く流して、色替えを行って色を変えております。
続いて床材タイルの製造ライン。
伊丹工場製造課制作係MV工程主任・渡辺商業施設用向けのタイルを制作しております。材料は石でできた粉、それと塩ビを混ぜたもので作っております。
原料のチップをローラーによって圧力を加えて、薄く延ばす。これにワックスを掛けてタイルのかたちに打ち抜くことで、床材タイルが次々とできあがっていく。この床材タイル製造ラインは、1日8時間でおよそ2万枚もの生産能力がある。一方こちらは滋賀県蒲生郡にある、滋賀東リ、タイルカーペットの製造工場である。こちらがタイルカーペットを生産する機械である。
滋賀東リ株式会社カーペット課・大西950本の糸を使っておりまして、繰り出されてくる織布に糸を針で打ち込むことによって、タイルカーペットの表面材を作っております。パイルの高さを変えることで、このような様々な柄を作っているということになります。
この機械は幅2メートル、長さ1000メートル。タイルカーペットでおよそ8000枚分を1日で生産することができる。タイルカーペットのプリンター、柄の精密な表現力、優れた色の再現性を備えたこのプリンターは、日本に数台しかない貴重な機械である。
滋賀東リ株式会社タイルカーペット課・上野色についてはこれを左右、3往復することによって、最終的に1枚の製品をプリンターしています。これが製品の出来上がりになります。これから乾燥していくんですけれども、このように柄がつながっていることによって、最終的に並べたときには、ロールカーペットのように1枚物にすることができます。最終的に並べてみますと、並べたときにイメージがわからない、非常に一体感のあるものができてきます。
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