世界の足元へ「よろこびを敷きつめる」、創業百年を見据えた伸びしろはどこだ

人材育成

永嶋おっしゃる通り次の成長シナリオ、これを推進していく最も重要な要素は、人材だと思います。当社は伊丹本社の中に、研修センターがございまして、グループ会社や、お客様を含めまして、社員研修や教育に力を注いでおります。Off-JT（オフ・ジェイティ）で各人のキャリアに応じまして、カリキュラムを組んで研修を積み重ねていく、こういうことも非常に大切なことです。しかしながらそれだけで明日の東リに、輝かしい未来がやってくるかというと、私はそうではないと思っています。私は事業の展開力を高めることこそ、人材育成の源だと考えております。事業が発展していく、そういう事業の発展性を求めていく中でこそ、人は育つ、人を育てる、こういった視点を大切にしたいなと考えています。

蟹瀬それが実際には、On-JT（On The Job training）になっていくわけですよね。

永嶋それが通常の仕事だけではなくて、よりチャレンジ性のあった仕事であるからこそ、よりいろいろな人材が育つと思いますし、リスクを恐れていては、突破力のある人材は育たない、このように思っております。

白石ここで製品開発、デザイン開発の現場も取材してまいりましたので、こちらをご覧ください。

東リでは次の成長シナリオを推進していく、最も重要なものを人材と位置付けている。若手社員の自由な発想を表現する機会を設けることで、事業の展開力を育てようと考えている。

商品企画部プロダクトデザイングループ・津田　カーペットって大抵それだけで、物として完成はしていても、成立するものではないと私は思っていて、最終的に施工されて空間の一部になって、完成されるものだと思っているので、タイルだからできる面白さというのもあるので、それは楽しくやっています

商品企画部プロダクトデザイングループ・森岡　うちの製品は結構機能を有している製品というのが多くて、場所によっては滑りやすいところに、そういったものに配慮したデザインだったりとか、水はけ性とか、そういった機能をしっかりと追及したデザインというのを、見た目のデザインと一緒に、実現していかなければならないというものが多いので、そういうところにやりがいとかを感じるところですね。

蟹瀬人材育てるときにすごく大事だと私なんかが思うのは、経営者と社員のコミュニケーションをどうとっていくのか、これは恐らくいろいろと考えてらっしゃると思うのですけれども、どういう接点をお持ちなんですか。

社員とのコミュニケーション

永嶋社長になりましてから、今1番力を入れていますのが、私は元々営業やスタッフの仕事がメインでございましたので、特にわれわれメーカーですから、技術職の方たちや工場の現場で働く方々、こういう方たちと少人数のミーティングを繰り返し行っております。年に5、6回に分けてですね、そんな機会を設けて、できるだけ私のお話もするし、若い方たちがどんな思いを持っているかということを、私もしっかりと受けとめないといけないなと、このように思っています。
私が直接話す、私のことを聞くだけではなくて、他のメンバーが日頃どんなことを考えているということが、知ることができる。これも若い人たちにとって、非常にためになる。こんな意見があります。

白石わかりました。では3つ目のキーワードは何でしょうか。

百年

永嶋「百年」です。

蟹瀬大きな区切りですね。

東リの強味を社員に聞いてみた。

大阪ショールーム・北田タイルカーペットとか床材については、名前がよく通っているので、床材のメーカーの東リだなっていうのは。

東京第1営業所・谷口メーカーなので、困ったときにその商品について、その商品について1番詳しい人がいるので。

技術開発部技術開発グループ・笹川長年この内装資材というのをずっと作り続けてきたので、知恵とか技術というのは製造ラインに入っているんですね。長年やってきた企業の強味かなと思いますね。