（後篇） 日本の未来を担う子どもをいかに支援する？強い志が不可能を可能にする！

理想の社会

宮川　山本さんはそうしますと、どういう社会が理想だというふうにお考えでしょうか？

山本　「幼児決断」という言葉がありましてね。例えばメジャーリーガーのイチローさんだったりとか、サッカーの本田選手だったりとか、オリンピックの選手だったりだとか、ああいう偉業を成し遂げた方々っていうのは、ほぼ例外なく子どものときに「僕はこうする」「私はこうする」って、強い意志を持って決めていらっしゃるんですよね。じゃあその時に、彼らに何か根拠があったとかっていうと、僕はそんなに根拠はなかったと思うんです。ただ野球が面白かったから、サッカーが好きだったから、ちょっと人より足が速かったから、何かちょっとしたきっかけで、こうなるっていうことを決断されてるんですよね。今の子どもたちに僕は持ってほしいのは、この幼児決断なんですよね。自分の夢とか自分のやりたいことを、僕はこうなりたいああなりたい、出来なくてもいいと思ってるんです。でも、そうやって自分で口に出して文章に書いて、生き方を決めていく。こういう子どもたちが1人でも増えていくと、この国もよくなりますし、この社会も良くなるというふうに思ってます。僕も少しですけれども、何かそこにお手伝いができたらな、と一緒に夢が見れたらな、夢が追いかけられたらな、っていうふうに思ってます。

子どもたちが笑顔で夢を語り、その夢を叶えるためのチャンスが必ずある。それが山本が夢見る理想の社会。

Leader’s Choice

ドーキンズ　さて番組では、リーダーズチョイスと題しまして、ゲストの方に選択の基準、敬愛の人、賢者の文の三つの中からカードで一つ選んで、お話しいただきたいと思います。では山本理事長、お願いします。

山本　はい、これですね。

ドーキンズ　はい。賢者の文、ということで山本理事長の心に秘めた言葉を、一筆書いていただきたいと思います。お願いします。

山本　はい。宿命、運命、使命。

宮川　これはどういうお気持ちで？

山本　お亡くなりになった小渕恵三元総理がですね、宿命に生まれ、運命に挑み、使命に燃える、こういう言葉をお話されたんですよね。これが僕の心の中にすごく残ってまして。生まれは選べないけども、自分の様々な運命と戦っていく。その中で、自分の命はどのように使っていくか、燃やしていくかっていうことが、人間の本懐であると。こういった意味をお話しされたんですけれども、僕自身も人生1回きりですから、たった一度の人生じゃないか、色んなことあるけど自分を信じてみようと。世の中どんどん変わっていってます。で、変化に振り回されるんじゃなくて、変化をリードするような生き方、自らの汗で道を切り開いていく理想郷を作っていくと、この生き方が本懐であると決めて、23歳のときから起業したときから、ずっと今日まで走ってきたんですけども。やはり今、何のために命を使うのか、どこに命を燃やしていくのかっていうことですね。今まだ私48歳ですけれども、これからもこの気持ちを忘れずに頑張っていこうというふうに思って、この言葉を選ばさせていただきました。

宮川　こうやって「命」という字が三つあっても、左側の「宿」「運」「使」という字で、意味が伝わってきますね。命の使い方、在り方とかですね。

山本　はい。

今後の展開

ドーキンズ　山本理事長は、今後の展開はどのようにお考えですか？

山本　やはり私自身、この財団を一つのライフワークとして、もっとたくさんの子どもたち、もっと多くの被災者の方々の軽減に繋がるように、活動を大きくしていきたいというふうに思ってます。

宮川　ビジネスで成功された方々、もっともっと成功したいという方もいらっしゃいますけれども、やはり山本さんの場合には、ちょっと使う命の方を社会貢献とか、そういうふうに使われると。それがしかも今までおやりになったことが、全て生きてくるんじゃないか。ますますご活躍くださいますように。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

山本　ありがとうございます。

ドーキンズ　ありがとうございました。

賢者の文―宿命、運命、使命。生まれを選ぶことはできないが、様々な運命と戦っていくことで、自らの命の使い方が見えてくる。己を信じ、自らの汗で道を切り開き理想郷を作る。たった一度の人生。命を燃やし方は自分で決める。

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