選ばれる人になる7つの習慣 第5回 選ばれる人になる人付き合いの習慣(Vol.33)

選ばれる人になる7つの習慣

第5回 選ばれる人になる人付き合いの習慣

皆さま、こんにちは。キャリアカウンセラーの門田由貴子です。

この連載も第5回を迎えることになりました。
今回は、書籍『選ばれる人になる34の習慣』の第4章から、あなたが意識して付き合うべき人をよく選ぶことで、キャリアと人生の質を高める方法をご紹介いたします。

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「自己投資」や「スキルアップ」と聞くと、一人で孤独に本を読んだり、机に向かって黙々と資格試験に向けて勉強したり、ということを想像する人が多いようです。
もちろん、そのような情報のインプット行動も大事ですから、日頃から継続的に取り組んでください。

しかし、それだけでは、人は成長できません。
一人で勉強しているだけだと、視野が広がらず、独りよがりで偏った考え方をしがちで、それゆえバランスの良い成長が難しくなります。

ですから、ぜひ機会を見つけて、様々なタイプの人とお付き合いしてみましょう。
あなたとは、価値観や感性、行動パターンが異なる人こそ、あなたを早く成長させてくれる人なのです。

社会人になって年数が経つほど、職場の人間関係が中心になっていきます。
あなたは、同じ勤務先の同じ職場で、あなたと似たような仕事をしている、年齢が近い同性の人が、日常での付き合いの中心になっていませんか?
これでは、話題が狭い範囲に限定されてしまいます。
中には、毎日同じ話の繰り返しで、愚痴や不満と噂ばなしばかりしているという人もいます。

人付き合いに同じ時間やエネルギーを費やすのなら、あなたに知的な刺激や多様な視点を与えてくれる人と付き合う方が、ずっと価値が高いのではないでしょうか?

選ばれる人は、自分とは業界、勤務先、職種、年代、性別、考え方、経験の異なる友人との付き合いを重視しています。

たとえば、あなたが仕事で困っていることを、別の業界に友人に相談してみたらどうでしょう?
業界が違えば競合関係にはないので、きっと親身に情報提供やアドバイスをしてくれるでしょう。
異業種での常識が、自分の所属している業界にとっては未知なるノウハウであることも多いので、大いに刺激やヒントをもらえるものです。

選ばれる人になる7つの習慣 第6回 選ばれる人になるアタマ磨きの習慣(Vol.34)

選ばれる人になる7つの習慣

第6回 選ばれる人になるアタマ磨きの習慣

新年、明けましておめでとうございます。
キャリアカウンセラーの門田由貴子です。

この連載も折り返し地点となり、第6回を迎えることになりました。
今回は、悩みやストレスを素早く解消し、目標を次々に達成するために、あなたの聡明さと優秀さを高める方法をご紹介いたします。

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ここ最近、テレビやラジオのコマーシャル、新聞の折り込みチラシ、ホームページなどでよく見るキャッチフレーズに、「心と体を磨く」という言葉があります。
たいていは、ヒーリングサロンやエステティックサロンの宣伝文句になっていて、この言葉が多くの働く女性、殊に仕事や恋愛でヘトヘトに疲れている女性の心を惹きつけているようです。

しかし、この言葉を目にするたびに、私はいつも違和感を覚えています。

まず、いくらサロンに通って時間とお金を投資しても、心は少しも磨かれません。

「心を磨く」とは、清らかで寛大な精神を獲得して、人格を高めることです。
決して、一時的にリラックスしたり、気持ちよさを感じたりすることではありません。
ましてや、悩みや怒りを一時的に忘れて、問題解決を先延ばしすることでもありません。

「心を磨く」には、様々な人生体験を通じて、喜怒哀楽の感情を味わい、そこから深く反省し、冷静に自分の心と向き合う思索の時間が必要です。

つまり、心を磨いて人格を高めるのに必要なのは、クールで聡明な「頭脳」なのです。

心を磨く前に、肝心なものを忘れていませんでしょうか?

また、身体の疲れを癒すために、わざわざ時間とお金を投資する必要があるのでしょうか?

選ばれる人になる7つの習慣  第7回 選ばれる人になるココロ磨きの習慣(Vol.35)

第7回 選ばれる人になるココロ磨きの習慣

皆様こんにちは、キャリアカウンセラーの門田由貴子です。
今回は、毎日をスッキリとした気持ちで過ごし、ポジティブに仕事に向かっていくために、あなたのココロを磨く方法の基本をご紹介いたします。

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あなたは、ご自身の心理傾向や思考の癖、強みと弱み、職業適性、生まれ持った才能、現在のスキルレベル、早急に改善すべき悪い癖、成長課題などを、どのくらい明確に、そして、広範な範囲で理解できていますか?

「選ばれる人」や「キャリアで成功を収める人」は、この「自己理解」の範囲が広く、深いのが特徴です。

反対に、キャリアで成功できない人の理由や、仕事や職場の人間関係にストレスやトラブルを抱えやすい人ほど、「自己理解」が浅く、理解している範囲が狭いのです。

たとえば、初対面の人に向けて自己紹介するときは、たいていの人は、自分の年齢、出身地、担当業務、趣味、性格や長所、家族構成などをお話しますね?
もちろん、この程度の表面的なことは、誰でもが自覚していることです。

では、あなたは、ご自分の心理傾向をご存知ですか?
心理傾向とは、目の前の物事や人物に対して、瞬間的にどのような感情をもちやすいか? という傾向です。

たとえば、職場で問題が発生したときに、あなたは普段、どのようなリアクションをすることが多いでしょうか?

1)その問題を、見て見ぬふりをする人がいます。
2)職場で、問題が起こっていることにすら気付かない鈍感な人もいます。
3)問題が発生したことを、「ケシカラン!」「ありえない!」と怒る人がいます。
4)その問題から受けた印象で、「うわぁ、困った~」「イヤだわ~」と、嘆く人がいます。
5)自分の立場や責任を完全に棚に置いて、その問題を面白オカシクおしゃべりして歩く人がいます。
6)その問題の責任を誰かに押し付け、責任転嫁するのが上手い人もいます。
7)張り切って情報収集し、分析して、問題の解決に乗り出そうとする人がいます。

このような瞬間的なリアクションは、ほとんど無意識のうちにとっているものです。

選ばれる人になる7つの習慣 第8回 選ばれる人になる少し差がつく習慣(Vol.36)

第8回 選ばれる人になる少し差がつく習慣

皆様こんにちは、キャリアカウンセラーの門田由貴子です。
今回は、あなたが「その他大勢の人たち」と少しだけ差がついて、選ばれやすくなるためのココロの持ちようをご紹介いたします。

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カウンセリングに来る人からは、こんなセリフがよく飛び出してきます。
「自分が何をすべきか、分かってはいるんですけど……」

多くの人は、本やWEBを通じて様々な情報収集をしているので、自分が何をすべきか頭の中では十分に「わかって」います。
しかし、実際には、その通りに行動しません。

なぜでしょうか? その理由を聞いてみると……。

「だって周りの人は誰も、それを実施していないし……」
「私がそんなことをしたら、周りの人たちからどう思われるか怖くて……」

つまり、他人の目を意識しすぎているのです。
自意識過剰です。
そして、「周りの人たちと同じでいたい」という同調意識が強いのです。

いま注目のビジネスウーマン ゆきまる(ビジネスウーマン # 03)

いま注目のビジネスウーマン
ビジネスの世界になくてはならない女性の力。そのトップを走るパワフルなビジネスウーマンの方々に、自身のお仕事や価値観についてお話しいただきました。

ひとつの選択に固執しない“軽やかさ”が、
人生を賢く生きるということではないでしょうか。

 

人生は、選択の連続です。

初めまして。手相観(てそうみ)のゆきまるです。
まず、手相観という仕事についてですが、私の場合、手のひらから人様の人生を読む手相鑑定、本や雑誌等の執筆、手相セミナー、講演会などが主な活動です。そのような仕事を通して、これまでに本当に多くの方々と出会いました。

今回もある方との出会いに恵まれ「このコーナーに登場してみませんか」とお声がけ頂いたので、またひとつのご縁に感謝してお話させて頂くことに決めました。
少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、“ 人生は選択の連続 ”だと考えています。

一般的には、親と寿命は選べないと言われています。しかし、今、改めて注目を集めている仏陀的な思想に基づけば、親や寿命でさえも、その人自身が意識的に、あるいは無意識のうちに選んできたものだと思うのです。

 

手のひらは、人生を物語る。

私たちの手のひらにはいったいどんなことが現れているのか、想像がつくでしょうか。手相を読むことを単なる「占い」として捉えるならば、「仕事運」「恋愛運」「金銭運」などがわかると言えるでしょう。

しかし私は、手相は単なる「占い」だとは考えてはいません。その理由はいくつかありますが、ひとつに、手相は生きている限り刻々と変化し続けているからです。なぜ変化するか、については科学的に解明されているわけではありませんが、脳の使い方と深い関わりがあるのではないかと思います。ここでは詳しい説明はしませんが、実際、その人の考え方や行動が変わったときに、手のひらにも大きな変化が見られるのです。

そして不思議なことに「運命線」を辿ってみると、過去、現在とその人が「いかにして人生を歩んできたのか」ということがはっきりとわかります。また、未来については、「今のままいくと、こうなりますよ」という、起こりうる可能性がわかります。

つまり、手相とは、世界に二つとないひとりひとりの“人生そのもの”なのです。

選ばれる人になる7つの習慣 第9回 選ばれる人になる自分磨きの注意点(Vol.37)

第9回 選ばれる人になる自分磨きの注意点

皆様こんにちは、キャリアカウンセラーの門田由貴子です。

「選ばれる人」になるには、日頃から努力をして、自分自身の価値を高めていく必要があります。
そこで今回は、自分磨きをする際の注意点をご紹介いたします。

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「私はこんなに頑張っているのに、どうして認めてもらえないの?!」

実は、キャリアカウンセリングに来る人からの相談で、最も多いのがこのテーマです。
そして、このように悩んでいる人の多くは、4パターンの「思い込み」をしている傾向があります。

まず、第一は、短期間で成果を求めること。

残念ながら、人が実力を蓄えて成長していくのに、「魔法」はありません。
あなたが立派な社会人として、バランスよく成長するためには、様々な方向から自分を磨きあげていかなければなりません。

そのためには、数多くの勉強や業務経験が必要です。
たった1日や1週間の努力では、目に見えるような変化は現れません。
何かの分野で体系的な知識やスキル、実力を手に入れようと本気で願うなら、最低でも数年間をかけて、じっくりと長期的に取り組む必要があります。

キャリアアップは長期戦です。
焦らずに、じっくり一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう。

選ばれる人になる7つの習慣 第10回 次々にチャンスをつかむための3つの条件(Vol.38)

第10回 次々にチャンスをつかむための3つの条件

皆様こんにちは、キャリアカウンセラーの門田由貴子です。

いままで9回にわたって、「選ばれる人」になる習慣とその考え方をご紹介してまいりました。

そこで、この最終回では、この習慣を理解し実践している人が、これから次々にチャンスに恵まれる方法を3点ご紹介していきます。

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多くの人たちを見ていると、まるで存在感がなくチャンスに恵まれない人もいれば、その反対に、次々に望んだチャンスを引き寄せて、夢を叶えて自己実現し、喜びをいっぱい手に入れている人もいます。

この違いは、自分自身に対するセルフイメージにあります。

あなたは、ご自分が「選ばれる人になる」と心から信じられますか?
それとも、「私なんか絶対に無理!」と思うでしょうか?
「選ばれるようなことがあったらいいなぁ~(でも、たぶんないだろうなぁ)」と感じていますか?

実際に「選ばれている人」は、もちろん前者です。
「自分には、選ばれる資格がある」
「自分こそが、この役割にふさわしい」
と、心の底から自分自身を信じているので、その強い自信がチャンスを引き寄せています。

では、「選ばれる人」は、どうして、そんなに強い自信を持てるのでしょうか?

その答えが、「習慣」にあります。

書籍『選ばれる人になる34の習慣』で紹介しているものは、タイトル通り「習慣」です。

習慣は、「知っている」だけでは、何の意味もありません。いくら多くの習慣を知っていても、何一つ実感できる効果は生まれません。
同様に、書籍やWEB上のこの文章を「読んだ」だけでは、何一つあなたのキャリアや生活に、変化は訪れません。

いまより上質な生活やキャリアを手に入れようとするなら、実際に「行動」することが何よりも重要です。

つまり、チャンスを引き寄せ「選ばれる人」は、意味のある「行動」の量が、周囲の人よりも格段に多いのです。

賃貸経営の賢者になろう! ~管理会社選択のポイント~ 第1回 管理会社の種類を知ろう(Vol.39)

賃貸経営の賢者になろう!
~管理会社選択のポイント~

第1回 管理会社の種類を知ろう

日本の賃貸住宅は5室あれば1室は空室だということをご存じでしょうか?
賃貸情報の大手ポータルサイトで全国の空室率が18.9%にのぼるというデータを公表しています。

 

つまり5室中1室は空室であるということです。

 

同サイトのデータによれば空室率が低い(=稼働率が高い)と言われる東京都でも実に13.8%が空室です。

 

不動産投資を行ううえで、これは非常に恐ろしい数字です。

 

銀行などから資金を借り入れ不動産投資する場合、所有する物件の空室率が13.8%もあったら、賃貸経営はまず成り立たないでしょう。

けれど、こんな中でも新築マンションは次々と建っています。

 

敷金・礼金などの初期費用がどんどんと低廉化しているので(ゼロ・ゼロ物件もたくさんあります)、入居者さんたちは気軽に新しい物件へと移っていきますから、築古物件の空室率はこの程度の数字では済まないはずです。

 

一方、国土交通省によるガイドラインの制定以降、原状回復工事費のオーナー負担割合は大幅に増しました。

 

その昔は部屋を退去されても、原状回復工事費はほとんど入居者さん持ち(敷金はほとんど返ってきませんでした)、次の契約もすぐ決まり、そのうえ礼金が2ヵ月分も入ってきましたから、 退去されればされるほどオーナーは得をするという時代が長く続きました。

 

その頃にくらべたら、不動産オーナーにとって、いまはまさに受難の時代です。

 

他の金融商品と比較すれば高い利回りが見込めますから、不動産投資の魅力が消えてなくなるということはありません。

 

けれど賃貸経営を行うにあたっては、しっかりとした事実認識と覚悟が必要です。

賃貸経営の賢者になろう! ~管理会社選択のポイント~ 第2回 ポイントその1 『入居者募集業務』(Vol.40)

賃貸経営の賢者になろう!
~管理会社選択のポイント~

第2回 ポイントその1 『入居者募集業務』

前回は不動産管理会社(=プロパティ・マネジメント会社/以下「PM会社」)には「店舗兼業型」と「PM専業型」のふたつのタイプがあることをお話しました。
今回からは3回にわたり、PM会社の基本業務とその求められるレベルをお伝えし、さらにふたつのタイプの“強み”についてご紹介してまいりたいと思います。

 

さて、PM会社が行う基本業務には、主に次のものがあげられます。

 

今回はこのうち「1入居者募集業務」についてお話しいたします。

 

「入居者募集業務」とは、簡単に言えば、管理をお任せいただいている物件で入居者様が退去したとき、次の入居者を探し契約を締結する業務です。

 

この業務が滞れば、当然、空室期間が長期化し、その間オーナーには家賃収入が入ってきませんから、一日も早くお部屋を稼働させることが第一の目標です。

 

しかし、早く空室を埋めるだけでなく、できるだけ高い家賃を得られるようにすることも大切です。

 

「店舗兼業型」と「PM専業型」の各PM会社はそれぞれのやり方でもって、この業務を行いますが、その会社のレベルを見極めるのに共通して使える指標は「空室率の低さ」(=稼働率の高さ)です。

 

オーナーがPM会社を選定するときは、「管理物件の稼働率はどれぐらいか?」ということを確認されるとよいでしょう。稼働率を公表できない、もしくは把握していないようなPM会社に管理を任せるのはリスクが高すぎます。

賃貸経営の賢者になろう! ~管理会社選択のポイント~第3回 ポイントその2 『基本的な管理業務』(Vol.41)

賃貸経営の賢者になろう!
~管理会社選択のポイント~

第3回 ポイントその2 『基本的な管理業務』

オーナーが賃貸管理(=プロパティ・マネジメント/PM)会社を選ぶとき、もっとも注目されているのは 前回 お話した「入居者募集業務」における高い能力だと思います。

 

住居、オフィス・店舗を問わず、お客様に入居していただかないことには賃貸経営は始まりませんから、これは当然のことです。

 

ただ入居者募集能力が高ければそれだけでよいとは思いません。

 

最近、私の会社が売却依頼を受けたアパートで、PMを担当していた会社の業務レベルがあまりに低くて驚いたことがありました。

 

その物件は常に満室状態で、退去されたときの原状回復工事もほとんどしないまま、すぐに次のお客様を決めていたので、PM会社に対するオーナーの満足度はかなり高いものでした。

 

しかし、いざ売却となり、入居者の契約状況を調査しましたら、家賃滞納者、更新契約未締結者、損害保険の未加入者が大勢いたことがわかったのです。

 

家賃滞納が多ければ満室であっても空室と同じですし、更新料収入も賃貸経を 行ううえでは大事な売上です。

 

満室状態をキープしていても、これではPM会社としての責務を果たしているとは言えないでしょう。

 

それでもオーナーの満足度が高かったということに、私はかなりのショックを覚えました。

 

そして日常の地道な業務についても、もっと注目していただく必要性を痛感しました。

 

そうしなければPM手数料の値下げ競争が始まってしまい、地道な業務に人件費等のコストをかけてしっかり取り組んでいるPM会社が淘汰されてしまうことにもなりかねません。

 

その結果、損をするのはオーナーであり、入居者であると思います。

 

さて前回もご紹介しましたが、PM会社の基本業務には概ね右図のものがあります。

 

今回は「21(=入居者募集業務)以外の基本業務」について、その求められるべきレベルと、「店舗兼業型」「PM専業型」それぞれの取り組みについてお話いたします。